総集編ぽい話

突然だが、信頼できる人=誠実な人ではない。信頼できる人=誠実な人が真理であるなら、詐欺師は誠実な人になってしまう。

 

詐欺師は人を信頼させる技術を持っている。信頼させて、金品をかすめとる。これは誠実な行いではない。よって信頼ができるからといって、そいつが誠実な人かというとそうではない。

 

だから、俺は、人間関係の初期段階において、「あなたが誠実である事よりも、誠実であるように見せる事の方が遥かに重要」だといつも言っている。

 

例え誠実であったとしてもそれが相手に伝わらなければ、意味がない。だから、みんな俺って結構いけてるだろ?と猛アピールする。

そして、その中からうーんこの人が何となくフィーリング的に信頼出来る!よし!仲良くなろ!と決めるのだが、裏切られたりして、きえええ!もう人なんて信じねえ!!となる訳だ。

 

だから、心を閉ざしている人は過去に裏切られたり経験があるし、ピュアなままの人はその経験が少なかったりする。

 

だから、裏切った。例えば浮気をした人間は別れて終わりでいいじゃん、ではない。浮気された人間の心に、次の人も疑ってしまう毒を残して去っていくわけだ。裏切る人ばかりだと、世の中バトルロワイヤル、ライアーゲーム状態になってしまう。

 

だから、情けは人の為ならずにも色々解釈があるが、俺は回り回って自分に返ってくる。関わった人には、こんな誠実な人もいるんだ、世の中捨てたもんじゃねえなあと思って貰えたらいいなと思っている。

 

最近YouTubeや書籍等のコンテンツでは、

営業先に、気になる異性に信頼される人になる方法!や、信頼される人の特徴!みたいなモノが流行ってるが、それってどうなのだろう?

 

俺なんかは信頼とは何か?を説明できない者が信頼を得るための方法を学ぶというのはおかしな話ではなかろうか?と思ったりするのだが、やはり世間の関心は実践的で、実務的なモノが好まれる。

 

心理学の話では背の高い人は信頼されやすいらしい。身長の高さとそいつが信用に足る人間であるかは何の因果関係もない。

 

だから、人はよくわからん理由で人を信頼したりしなかったりするのだ。

 

じゃあ、信頼される方がいいし、そのよく分からん理由というのを調べあげて技術として身に付け、営業の場面で、告白の場面で、友達作りに使いましょうという考えから、実践的なコンテンツが好まれているわけである。

 

そして、少し頭が良くて学習能力の高い人間ならそのような技術を身につけるのはさほど難しくない。

 

何冊かそーゆー本を読んでみるといいし、心掛けしだいでは少しは役に立つものもある。

 

また対人関係をよくする上で見た目も重要だ。悲しい話だが見た目が良い方が信頼されやすいし人は寄ってくる。

 

だから、俺もジムに通い始めたりもしている。髪型を少しセットするだけで友達が増えるならやった方がいい。

 

要するに、コミュニケーションの技術を身に付け、見た目に気を使えば、信頼は得られやすくなるし、人生立ち回りしやすくなるのは事実だ。

 

それを俺もよく分かっているから、そこは気を使っているし、実務的な技術についてもさらに学びたいと思っている。

 

しかし、それが本質になることは少なくとも俺は絶対にない。

コミュニケーション技術や見た目を磨いて、あさーい友達100人作れたら安心するか?股の緩そうな女とヤレれば幸せか?

 

意外なことにうん!安心!幸せ!という人が多いらしいが、俺は全然そんなこと思わない。

 

それで幸せなら見た目と技術を磨き、100人の友達と股が愉快な仲間達と生きていけばいいし、それを否定する気は全然ない。

 

が、俺は技術や見た目の裏に隠された心の深い部分を分かり合えてこそ、真の信頼関係だと考えるし、そんな関係を築ける人に出会えたらよいなと考えている。

 

心の解放!とか怪しい宗教じみた話をするつもりは全然ないのだが、深い部分を触れさせる関係になるには技術や見た目で引き寄せるだけでは無理である。

 

支離滅裂でも、どうしてもこう思うんだ、私はこう生きていきたいんだを言い合える関係になれてこその信頼だろうと思う。

 

だから、コミュニケーション技術を身に付け、見た目を、磨く人には2種類いる。

 

1つ目は、

たんにその技術と見た目を活かして人望を集めたい人。

 

2つ目は

技術と見た目を活かして、人望を集め人生を上手く立ち回りたいが、そうすることで隠れた本心を守りたい人だ。

 

俺は2のタイプだ。(だから2のタイプの人を見つけると戦場で旧友と再会したような気持ちになる。)人は裏切るからそうさせない為のコミュニケーション技術や、見た目での演出を身につけなくてはならないと思う。

 

が、そんな技術や見た目にこだわらず愛してくれる人も多くはないがいる。例えば家族や昔からの友達。

 

今後もそんな関係を築ける人と出会えたらと思うが、皮肉な事に対人スキルが身につけば身に付くほど、本心からは遠いところでの関わりが増えてくる。

 

生きていくのは大変だから、肩書きやコミュニケーション技術、見た目には気を使わなきゃね。だからこそ俺達だけの時は妙なかけひきや幻術比べみたいなことは辞めようね、疲れるしって言い合えるような。

 

技術は場面で使えればいい。

が、それで切り抜けられるのはやはり場面でしかなくて、本物は手に入らない。

 

ここに書かれている事の意味が全て理解できる人!裏切り者ばかりのクソみてえな世の中をどうやって切り抜けてくか、酒飲みながら悪巧みしようぜ。

 

場面でしか使えない、何の役にも立たない、だけど友達100人作れちゃう新技の開発でもしようじゃあねえか。